2025/5/9 米国南部風ビスケット（シナモンロールの切れ端添え）Southern Biscuits (with the Side of Cinnamon Roll)

ベオちゃんのおばあさんは普通にバターを使っていましたが、ベオちゃんは、ままのコレステロールに配慮して「植物油で作るビスケットBiscuit Made with Oil」、The Hillbilly’s Kitchen のベッキーさんの動画を参考にしました。
ベッキーさんはグレープシード油を使います。ベオはオリーブ油です。
***********************************************
南部のビスケットのレシピ（直径７cmぐらいのが４、５個できる）

1. オーブンまたはトースターオーブンを210度前後に予熱する（高めから始めてすぐレシピ通りに落とすのも一興！）。

2. 大きなボウルに植物油40ccと牛乳90ccを混ぜる（混ざらないけど）。小麦粉240cc、塩小さじ半弱、ベーキングパウダー小さじ１半をよく混ぜ、目の荒いざるでふるいながら液体に入れる。

3. スパチュラかスプーンで、何度も下からすくうようにそっと混ぜ合わせる。必要以上に混ぜない。

4. ワックスペーパーをカウンターに広げる（後で掃除しやすい）。中央に小麦粉を少し振り広げる。

5. 手に少し小麦粉をつけてドウのかたまりをワックスペーパーに載せる。前足でドウをそっと押さえて２cmぐらいの厚みに延ばす。二つに折ってまた２cmの厚みに延ばす。これを４回ほど繰り返す。

6. 直径５cm程度のコップで、ドウを丸く抜く。この時はまっすぐ下へ押し切る。抜いたビスケットは焼き皿または鋳鉄のフライパンにそのまま載せる。残りのドウはそっとまとめて折って伸ばして、同様に全部抜いて、最後は手で成形する。ビスケットは上へふくらんでほしい場合は、隣とくっつけて焼き皿に置く。

7. 15分ほど焼く（焼成時間と温度はオーブンによって違う）。バター不使用の場合、焼き色はつかないので、焼きすぎないように。

8. バターの香りが好きな人は、焼き上がってから熱いうちに、有塩でも無塩でもバターのスティックを持って上にぬりぬりすると、ちょっと溶けて、しみこんで香りがつく。
***********************************************
レシピはここまでシンプルになると、ご先祖の英国式スコーンのシンプルバージョンとそっくりです。ただ、英国と袂を分かってから、米国南部のビスケットはひたすらlight and flaky（軽くて薄片状にくずれる感じ）を最上とするところが違うかも。
普通は英国風のように甘くしませんが、ストロベリーショートケーキに使う場合は砂糖を少しドウに加える人も多い。
***********************************************
とても単純で質素な「パン」、ビスケットは家庭で作るものです。あえて言えば質素な。JDバンス氏の『ヒルビリー・エレジー』を読んだ方おられますか。貧しくて気性の激しい、でも愛情あふれる、あのお祖母さんが上手に作りそうな感じ。

でも、昨今はビスケットミックスがスーパーで売っていたり、おしゃれなビスケット専門店が、店内で食べるのとは別にミックスを販売したりしています。

また、南部の米国式レストラン、鳥の揚げ物を得意とする店や朝食専門店は自家製のビスケット自慢が多いです。

例えば、近所のベーカリーにおいしい朝食ビスケットでできたサンドイッチがあります。熱々のビスケットを横に切り、豚のパティー（ひき肉に塩胡椒、ハーブやスパイスを加えて練ったものを小さな円盤型にしてフライパンで焼く）、卵、とろけるチーズを重ねてはさんだもの。アルミホイルでくるんで、あるので、家で食べるなら、そのままトースターオーブンなどに放り込んで温め直せます。

また先日、あるショッピングモールへ行ったら、シーフードビスケット専門店の小さなフードトラックがいました。母娘の経営で、ドウの中にかにとえびの身を混ぜ込んだのを食べてみましたが、とてもおいしかったです。